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<フランスワイン>

フランスのワイン法とラベル


瓶の形で産地がわかる!



<イタリアワイン>

(1)概略
イタリアは南北に長く、その領土は北緯37〜47度に及ぶ。アルプス山脈、アペニン山脈、ティネレア海、アドリア海が特殊な気象状態や地域ごとに微気候をもたらし、天候に大変大きな差が生じる。数千年に及ぶワインづくりの歴史を生かして、イタリア独特のワインを生産する一方、伝統を重んじすぎた故、保守的な考えから市場の変化に伴う改革を行わなかった。
総栽培面積 899,000ha
総生産量  54,188,000hl(フランスとトップを競う)

(2)歴史
古代ローマにワインづくりの知識をもたらしたのはギリシャ人で、彼らはその全盛時代にローマ、すなわちイタリア半島をエノトリーア・テルス(ワインの大地)と呼んでいた。その後、ローマ帝国の崩壊による治安の悪化は、ワインづくりにも大きな影響を与え、葡萄栽培は次第に縮小される。その後、フランク族の王であったカール大帝は修道院のワインづくりを手厚く保護すると共に、自らもワインを造らせて愛飲し、次第にワインを造りは復興される。16世紀の生産技術の向上、多くの医師によるワインの薬効効果、17世紀のガラス瓶やコルク栓の開発など、全ヨーロッパに大きな影響を与え、幾度かの病害をも乗り越え、現在、フランスと共にトップの座に輝く。

(3)気候
南北に細長い国土により、その地方によって気候条件に相違があり、それが5つの葡萄栽培圏を生む。
(1)山麓地帯
イタリアで最も冷涼な地域。アルプスの西側はより涼しく、東のアドリア海側は、やや温暖である。
(2)中部
天候にばらつきが無く、安定して温暖な気候。低い丘陵地にあるため、ワインは早飲みのフルーティーなタイプがほとんど。
(3)ティネレア海沿岸
海から受ける影響で温暖な地方。昼夜の温暖さが激しく降雨も少ないことから、フルボディの銘醸ワインが生産される。
(4)アドリア海沿岸
非常に温暖で比較的降雨量が少ない。銘醸ワインこそないがバランスのとれた、ややアルコリックなワインとなる。
(5)地中海沿岸
非常に暑い気候。よってアルコールの高い、酸味の穏やかな長寿なワインを産出している。

(4)土壌
南フランスと同様、各地によって様々な土壌構成となる。
ピエモンテ州 第3紀中新世の泥灰土
ロンバルディーナ州 雲母片岩質
エミリーア州 粘土片岩、砂岩土壌
ヴェネト州、ラツィオ州、シチーリア州 火山岩土壌。

(5)ワインの法律と品質分類
イタリアでは優良ワインを保護するための最初の法律は、1924年に制定された。更に1937年に改正し、1963年に本格的なワイン保護法「ワイン用葡萄果汁とワインの原産地呼称保護のための規則」を成立させ、大統領令で公布した。。
(1)D.O.S. Denominazione di Origine Sempline「単純原産地呼称」
その地方の伝統ある葡萄畑の葡萄を原料とし、その地方の地方色ある醸造法で造られたワインに与えられる呼称。しかし、法律上のみで、一銘柄も存在しない。
(2)D.O.C. Denominazione di Origine Controllata 「統制原産地呼称」
原料葡萄の産地、ワインの醸造及び貯蔵場所、葡萄品種、混醸の比率、アルコール度数、醸造方法、最大収率、熟成の方法、法定熟成期間、容器の形状と容量、化学分析、試飲検査などが規制される。1963年に第一号のVernaccia de San Gimignanoが認定され、2001年4月現在で294銘柄を数える。
(3)D.O.C.G Denominazione di Origine Controllata e Garantita
  「統制保証原産地呼称」
D.O.C.としての実績を持ったワインで、更に水準が高く、農林省、商工会議所などの国家機関の検査が介入する。原産地呼称保護の国立委員会は、学識経験者、公務員、製造業者による29名で構成される。2001年4月現在で21銘柄を数える。

EUとイタリアの法律
EUの方式であるテーブルワインと上級ワインの区別も存在する。
(1)V.d.T. Vino da Tavola 「テーブルワイン」
イタリア国内で生産された葡萄を用いたワインのカテゴリー。
(2)I.G.T Indicazione Geografica Tipica 「地酒」
地域を限定したワイン。2001年4月現在で115地区が認定されている。
(3)D.O.C. Denominazione di Origine Controllata 「統制原産地呼称」
(4)D.O.C.G. Denominazione di Origine Controllata e Garantita
   「統制保証原産地呼称」



<New World>

ワインを生産する国々のなかで、“ニューワールド”と呼ばれる国があります。アメリカを始めオーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチン、といったアメリカ大陸を筆頭とし、近頃では中国に於いても、その秘められた可能性に注目が集まっています。

ヨーロッパのワインとの相違点
ヨーロッパでは古くからワインが生産され、生活の一部として欠くことのできない存在になっています。元々、アジアを発祥の地とするワインですが、100%の原料となる“葡萄”という植物の栽培適地として上手く合わなかったようです。その長い歴史の中、次第にその土地土地で気候や土壌、地理条件に合わせて独自のスタイルが生まれました。それが現在の幅広い個性を持ったワインとなっています。一方、葡萄栽培技術や醸造技術、化学の力による色々な発明や研究の結果、既に知識を得たワイン生産者たちが始めた“ニューワールド”では、大昔のヨーロッパのように試行錯誤をする必要がありません。よって、その土地の気候、土壌、地理条件に拘わらずワインを生産することができました。これは、正確で安定したワイン生産を可能にしましたが、その一方で土地の個性を反映することが不可能になる結果を生み出しました。つまり、アメリカであってもオーストラリアであっても、生産者による優劣や相違こそ発見できますが、それ以外に違いを見つけることはありません。加えて、この結果を引き出したもうひとつの原因は、“ニューワールド”故に、その土地で生まれた葡萄品種がなかったことを付け加えます。

Australia
歴史
1788年
オーストラリアに入植したイギリスのアーサー・フィリップ大佐が、シドニーのフィリップ提督公邸庭園に葡萄の樹を植えたのが始まり。しかし、シドニーの気候は葡萄栽培に不向きであり、当時の入植者も葡萄栽培になれていなかったため成功しなかった。
1824年
 
ジェームス・バスビー氏は、ハンターバレーに「カークトン」と命名したワイナリーを設立。本格的なワイン生産が始まり、後に彼は「オーストラリアワインの父」と呼ばれる。
1825年
 
バスビー氏は「葡萄栽培方法及び、ワインの製造技術」という270ページに及ぶ、いわばバイブルを出版し、広く葡萄栽培が浸透する。
1901年
 
オーストラリア連邦が設立し、各州間での取引にかけられていた関税が廃止され、ワインの流通が活発化されたことで、一層ワイン生産が盛んになる。
ワイン法
1963年
 
各州の純正食品規制法(Pure food act regulation)で定められる。
1987年
 
連邦食品基準コードに統合され、ワインはアルコール飲料として基準(許容される添加物、製造時に認められる薬品など)が定められる。また、オーストラリアワイン・ブランデー公社法とその規制に基づいてラベルの規制が取り決められる。
1992年
 
オーストラリアとEUとのワイン貿易に関する合意
1993年
 
上記の合意に基づいて。ワインのアルコール飲料としての基準とラベル規制が大幅に改定される。

=ラベル表示=
(1)単一の原料葡萄をラベルに表示する場合、その葡萄品種を85%以上使用する。
(2)3種類までの葡萄品種が表示される場合、その合計は85%以上で、その1品種は少なくとも20%以上使用する。
(3)表示された葡萄品種で100%作られている場合、5種類まで表示可能でその1品種は少なくとも5%以上含まれること。
(4)産地名を表示する場合、その産地の葡萄を85%以上使用する。
(5)3産地名を表示する場合、それらの産地の葡萄を95%以上使用し、その1産地の葡萄はそれぞれ5%以上使用する。
(6)収穫年表示は85%以上その年に収穫された葡萄
(7)アルコール度数の表示義務。ワインとスパークリングワインは8度以上とする。つまり8度未満は、ワインとして認められない。
(8)酸化防止剤、保存剤の表示義務。番号で表示される。
200→ソルビン酸。保存料として用いる。
220→亜硫酸(二酸化硫黄)。保存料として用いる。
300→アスコルビン酸(ビタミンC)酸化防止剤として用いる。

気候条件
南半球の熱帯から温帯にまたがるオーストラリア大陸のうち、南緯30度以南で葡萄が栽培されています。夏は暑く、冬は適温を保つ、年平均気温は14℃。年間平均降雨量は600mmと葡萄栽培には理想的な条件を持ちます。

土壌条件
石灰質土壌が主で、この利点は水捌けが良く、特に南オーストラリア州のクナワラの一部は「テラ・ロッサ」と呼ばれる、赤土の表土に石灰岩の下層土は葡萄生育に最も適した条件を持つ。


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